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塩素除去シャワーヘッドの主要3大メーカー比較

塩素除去シャワーヘッドとは、水道水の塩素を除去する事で、肌や髪のダメージを無くせる商品。
現在、塩素除去のシャワーヘッドは、三菱レイヨン(クリンスイ)、東レアラミック(Arromic)、この3社が大きなシェアを占めています。
このサイトでは、この3大メーカーの代表的な製品を分かりやすく比較。
購入前に気になる箇所を分かりやすく明確に比較できる塩素除去シャワーヘッドまとめサイトを目指しました。

このページの要約人気の三菱レイヨン(クリンスイ)、手間いらずの東レ、低コストのアラミック

2017/07/07
クリンスイの型番に関する情報
「SK106W」と「ピュアピュアラクリーン SK105W」は、型番が違うだけの同一商品です。
同様に、「SY102」は「ピュアピュアU SY101」と同一商品です。
2012年1月にパッケージをリニューアルして型番変更したものであり、中身は旧モデルと同じです。

【目次】このページ内の行にジャンプします
▼今回比較するのは代表的な3製品
▼取り付け性の比較 (あなたのご自宅のシャワーヘッドに取り付けられるか)
▼塩素除去方法の違い ―三菱レイヨンと東レはフィルター式、アラミックは中和式
▼消耗品 (フィルターやビタミンC剤)のコストをグラフで比較
▼付加機能の比較 ([浄水/原水]の切り替え機能など)
▼水の勢い(水圧)の比較
▼結論
▼追記:節水機能や手元止水スイッチ機能について

今回比較するのは代表的な3製品

三菱レイヨン
クリンスイ
ピュアピュアラクリーン
東レ
トレビーノ
トレシャワーRS51
アラミック
イオニックCシャワー

三菱レイヨン(クリンスイ)のピュアピュアラクリーンは、実はこのサイトを作っている私が個人的に使っている製品です。
白を基調としたシンプルなデザイン。
シャワーキャップ部が半透明で、格納されているフィルターの汚れ具合を確認する事ができます。

次に、東レのトレシャワーRS51は、東レでもっとも売れている除塩素シャワーヘッド。
ディンプル(くぼみ)加工が施されており、すべりにくく握りやすいと謳っています。
3社中唯一、返金保証の制度が設けられています(トレビーノ返金保証のページはこちら)。

最後に、アラミックのイオニックCシャワーは、金属パーツを使った高級感ある外見が特徴。
アラミック社は、お米の虫よけ「米びつ先生」で有名な、大阪のメーカーです。

今回は、この3製品を詳しく比較してみます。

取り付け性の比較 (あなたのご自宅のシャワーヘッドに取り付けられるか)

三菱レイヨン、東レ、アラミック、三社全てが「家庭用のほぼ全てのシャワーヘッドに取り付け可能」と謳っています。
MYM社とKVK社とガスター社のシャワーをお使いの場合には、アダプターを咬ませて取り付ける形になりますが、三菱レイヨン、東レ、アラミックの三社全ての製品にアダプターが付属しています
なお、アダプターを無くしてしまった際など、アダプターだけを東急ハンズなどで入手可能です。

アダプター(シャワーヘッドとシャワーホースを繋ぐ部品)

上の画像、左上がシャワーヘッド。右下がシャワーホース。丸く囲った部分のパーツが、アダプターです。
KVK製のシャワーに取り付けたので「K」と記載されたアダプターを使っています。
ちなみに、風呂場に元々付いているシャワーヘッドをシャワーホースから取り外す際(左に回せば外れます)に、固着していて、かなりの腕力が必要になる場合があります。
この場合はゴム手袋を両手にはめる事で滑り止めとなり、ラクにシャワーヘッドを取り外す事ができます。

塩素除去方法の違い ―三菱レイヨンと東レはフィルター式、アラミックは中和式

フィルター(カートリッジ)の使用前および使用後の比較

上の画像、左は新品のフィルター、右は1ヶ月使用した後のフィルターです(ピュアピュアラクリーン)。
交換した日付を書き入れる事ができるようになっていますが、ペンで書き入れると文字が水で流れ落ちますので、鉛筆を使うのが良いでしょう。

三菱レイヨンと東レは、“ろ材(フィルター)”に水を通す事で塩素を除去するという仕組み。
しばらく使った後でフィルターを確認すると、茶色に変色している事が分かります。

一方、アラミックはフィルター式ではなく、ビタミンCを水道水中に混ぜ込ませる事により塩素を中和するという手法です。

消耗品 (フィルターやビタミンC剤)のコストをグラフで比較

まずは、フィルターの寿命に関する各メーカーごとの記述を箇条書きでまとめてみました。

…数字の羅列だけだと分かりづらいので、単位水量辺りのコストと、1回のフィルター交換(またはビタミン剤投入)ごとに使える水量を図表で比較してみます。

1リットルあたりの維持コスト比較

浄水1リットルあたりの維持コスト比較表

維持コストで比較すると、ビタミンC剤封入方式のアラミックが圧倒的に安価であると言えます。

1回の手間あたりの水量(フィルター交換1回またはビタミンC剤の追加1回で、何リットル使えるか)

メンテ一回あたりの水量比較表

手間を減らしたい向きには、東レのトレシャワーRS51が圧倒的に手間いらずであると言えます。

付加機能の比較 ([浄水/原水]の切り替え機能など)

三菱レイヨン(クリンスイ)のピュアピュアラクリーン東レのトレシャワーRS51には、[浄水/原水]のワンタッチ切り替え機能がついています。
シャワーを浴びる時にはもちろん塩素カットした浄水で、そして、風呂掃除の場合などには原水を使ってフィルター寿命を節約、という使い方が可能です。

一方、アラミックのイオニックCシャワーには[浄水/原水]切り替え機能はついていません。
しかし、イオニックCシャワー独自の機能として、節水・増圧の機構が備わっています。
これは、マンションなどの低水圧の場所でも勢いのあるシャワーが楽しめるというもの。
「同水圧で最大50%の節水を実現」と謳っています。

水の勢い(水圧)の比較

「フィルターを通すタイプは水圧が衰えるのではないか」という連想から、三菱レイヨン(クリンスイ)や東レのシャワーヘッドの購入を戸惑う向きもあるかと思います。

しかし、私が個人的に三菱レイヨン(クリンスイ)のピュアピュアラクリーンを実際に毎日使用していて、水の勢いが衰えると感じた事はありません
シャワーヘッドの上部についている切り替えスイッチで浄水と原水とを切り替えられるわけですが、浄水と原水、ほぼ同じ勢いで水が出ます。
また、フィルターの使い始めと、使用2ヶ月後とで比較したときに、勢いが落ちるという感じもありません。

その一方で、アマゾンの商品レビューに興味深い記述を見つけました。

実は2週間ほど前に「東レのトレシャワー」というのを取り付けた所、湯量が激減して実質的にシャワーの意味をなさなくなり、家族全員から元へ戻せと非難を浴びました。
そこでこの「三菱レイヨンのピュアピュアII」に付け替えたところ、みごとに湯量が戻りました。それどころか逆に勢いを増した気さえします。

…気になって東レのトレシャワーRS51の商品レビューを調べてみたところ、「水の勢いが衰えた」とする意見がかなり多いようです。

水の勢いが衰えるという点が、東レのトレシャワーRS51が抱える唯一の欠点と言えるかも知れません。

商品レビューページ
三菱レイヨン(クリンスイ)脱塩素シャワー「ピュアピュアラクリーン」のレビュー(アマゾン)
東レ浄水シャワー「トレシャワーRS51」のレビュー(アマゾン)
アラミック塩素除去シャワーヘッド「イオニックCシャワー」のレビュー(アマゾンより)

結論

人気の三菱レイヨン(クリンスイ)手間いらずの東レ低コストのアラミック、と言った感じでしょうか。

この話が参考になるか分かりませんが、サポートに関する話を書いてみます。
前述したように、私は個人的に三菱レイヨンのピュアピュアラクリーンを使っていますが、あるとき、手が滑ってシャワーキャップ部分のパーツを落として割ってしまった事がありました。
ダメで元々と思い、三菱レイヨンに電話して「シャワーキャップ部分だけを買えないだろうか」と聞くと、なんと部品売りしてくれました(宅配便で送付、商品と一緒に振り込み用紙が入っていて、代金は後払い)。
その時のサポートの良さに感動した事を覚えています。

このページが皆さんの参考になりましたら、とても嬉しいです。

追記:節水機能や手元止水スイッチ機能について

月刊MONOQLO誌の2011年8月号126ページに、「節水シャワーヘッド7製品テスト」という記事が。

以上の7製品を、5項目(水圧、節水量、価格、肌あたり、持ちやすさ)で採点しているのですが、この中で唯一イオニックCシャワーだけが総合評価A判定でした。
記事中では塩素除去能力のテストはしていないのですが、かなり力を入れた記事(全4ページ)で読み応えがあります。
詳しくはバックナンバー(アマゾン)でどうぞ。

また、止水スイッチについての記述もあり、

スイッチの動きが固かったり、位置的に使いづらかったりで、結局使わなくなる可能性が高い機能かも

とのことでした。


関連ページ
三菱レイヨンの脱塩素シャワーヘッド2モデルをレビュー New!!
関連リンク
浄水シャワー一覧(三菱レイヨン・クリンスイ公式サイト)
トレシャワーRS51(東レ公式サイト)
イオニックCシャワー(アラミック公式サイト)
どれ買う? 脱塩素で髪と肌をいたわる「浄水シャワーヘッド」を比較チェック!(価格.comマガジン)
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