キッチンのBGM用に10年以上使ってきたCDラジカセが故障してしまい、今回、新規に購入することにしました。
このページは、その際の比較検討の記録と、CFD-S50のレビューです。
CDラジカセの最王手メーカーと言えば、今でもやはりソニー。
売り場に並ぶ製品数も圧倒的です。
「どのメーカーのCDラジカセにするか」ではなく、最初から「ソニーのどのCDラジカセにするか」という考えでした。
ちなみに、キッチンで長年使ってついに故障したCDラジカセもソニー製でした。
用途としては、台所でのBGMであり、CDが鳴らせて、ラジオ(NHKやTBSのAM放送)が受信出来ればok。
あまり多機能なものは必要有りません。
そこで今回比較したのは以下の3機種です。
型番 | ZS-E20CP | ZS-S10CP | CFD-S50 |
特徴 | 縦型の 省スペースデザイン |
機能を省いた 廉価モデル |
(2014年当時の) 新モデル |
カラー | 白 | 白・青・ピンク | 白・ピンク・黒 |
カセットテープ | - | - | ○ |
ワンタッチ ラジオ選局ボタン (個数) |
3 | - | 3 |
まず、左のZS-E20CPについて。
形が縦型というのは、確かに省スペースになって良いのですが、地震や手が当たった際などに前に倒れてくる可能性があり、高い場所に置く場合に危険かなと判断しました。
続いて、真ん中のZS-S10CPについて。
値段が安く、ほぼコレに決めるところでしたが、店頭で操作を試してみたところ、ワンタッチ選局ボタンが省かれており、ラジオの選局に意外と手間取る事が分かりました。
ラジオ受信がアナログのダイヤル方式であれば人間側の慣れで手探りでの瞬間的な受信局の切り替えが可能なのですが、デジタルシンセ方式で液晶画面を見ながらの操作だと、どうしても時間と手間がかかってしまい、わずらわしいのです。
ラジオは朝の忙しい時間帯に聞くので、これはちょっと厳しいと判断しました。
最後に、CFD-S50について。
家電量販店の店頭ではじめて見かけました。
最近でたばかりの新型で、カセットテープの録音再生も可能で、ワンタッチラジオ選局ボタンも有り。
カセットを使うかどうかは何とも言えないところですが、求めていた用途にほぼ合致!
これに決めました!
このページを公開したのは2014年ですが、その後もCDラジカセが多数発売されています。
2017年10月時点で、カセットテープに対応したCDラジカセは以下の2機種です(メモリー録音対応の高級機は除く)。
メーカーの製品ページはこちら→ CFD-S401|
CFD-S70
(ソニー公式サイト)
型番 | CFD-S401 | CFD-S70 |
特徴 | 大型液晶 ディスプレイ |
「ワイドFM」 「低音強調ボタン」 などを備えた CFD-S50の後継モデル |
カラー | 黒・青・ベージュ・白 | 白・ピンク・黒 |
カセットテープ | ○ | ○ |
おやすみタイマー | 15分/30分/60分/90分 | 15分/30分/60分/90分 |
ワンタッチ ラジオ選局ボタン (個数) |
3 | 3 |
アマゾン価格 |
CFD-S401は、バックライト付きの大型液晶ディスプレイを備えたデザイン性の高いモデル。
カタログ上ではカラーは3種類(黒・ベージュ・白)ですが、Amazonでは青色モデルも販売されています。
バスレフ構造でズシッとした低音を再生します。
ワンタッチラジオ選曲ボタン(3局)に加えて、FM20局とAM10局のプリセットが可能。
CFD-S70は、当ページでレビューしているCFD-S50の後継モデル。
液晶ディスプレイはバックライト付きです。
ワンタッチラジオ選曲ボタン(3局)に加えて、FM20局とAM10局のプリセットが可能となりました。
さらに、MegaBass(低音増強)ボタンを備えています。
CFD-S50と比べるとサイズが若干小型になりました。
カセットテープに対応しない製品は以下の3モデルです。
メーカーの製品ページはこちら→ ZS-S40|
ZS-E30|
ZS-E80
(ソニー公式サイト)
ZS-S40は音質を売りにしたモデル。
カラーはブラック・ホワイト・ブルーの3色展開。
出力は2W+2Wと、やや大出力。
操作部が前面に集中しており、目線の高さに設置する場合には使いやすそうです。
液晶ディスプレイにバックライトは無し。
ワンタッチラジオ選曲ボタン(3局)。
テープは入りません。
ZS-E30は、ZS-E20CPの後継モデル。
直線を基調としたシンプルなデザイン。
ワンタッチ選局ボタンを5個も搭載しています。
液晶ディスプレイにバックライトは無し。
テープは入りません。
ZS-E80は、再生速度調節やリピート再生ができる語学学習向けモデル。
リモコン付き。
液晶ディスプレイにバックライトは無し。
ワンタッチラジオ選曲ボタン(5局)に加えて、FM20局とAM10局のプリセットが可能。
テープは入りません。
CFD-S50は、白・ピンク・黒の3色展開です。
ピンクモデルは白色モデルをベースにしており、カセットのフタとスピーカーを覆うパンチングメタル部分だけがピンク色になっています。一方、黒色モデルはボディ全体が黒色です。
このうち、白色は一番人気があるようで、
「ピンクと黒なら在庫有りますけど、白色は無いです」
と言われた事もありましたが、今回ようやく入手する事ができました。
意外にも、ちょっとカッコイイです。
操作ボタンの数や配置が左右対称になっています。
操作ボタンが本体上部に集中しており、バックライト付きのディスプレイとあいまって、使いやすいです。
これまで使っていたCDラジカセはボタン類が本体の前面にあり、覗き込むような姿勢を取る必要がありました。
真上から見ると、こんな感じ↓
曲線と直線を組み合わせた、まとまり感のあるデザイン。
操作パネル部分には艶有りの素材が使われており、それ以外の部分は艶ナシの素材が使われています。
カセットテープのフタを開けてよく見ると、左右のスピーカーを覆っているパンチングメタルが実は繋がっており、一体感ある凝ったデザインになっている事が分かります。
そして、購入の決め手となった一発選局ボタンがこちら↓
3か所しか設定できないというのは賛否両論あると思いますが、ウチの用途ではこれで充分です。
ちなみに、電源コンセントを抜いても、一度登録した設定はそのまま維持されます。
我が家では1・2・3の全てのボタンにAM局をプリセットしています。
でも、たまにはFM放送も聞きたくなるもの。
そこで「FM/AM」ボタンを押すと、前回受信したFM局を受信するのです。
この仕様を利用すると、実質的に4つのプリセット(この場合はAMが3個とFMが1個)があるのと同じ事になります。
そしてディスプレイ。
電源ONでバックライトが青く光ります↓
そして、なんと、綿棒がおまけとしてついてきました(笑)
カセットデッキのヘッドをたまに乾拭きせよ、という事のようです。
これまで使ってきたCFD-S10(なんと17年前のモデル)と、比較してみました。
低コスト化という事なのだと思いますが、ボリュームがボタン式に変わったのには違和感を覚える人も多いと思います。
ちなみに、ボリュームは0から31までの32段階調節です。
一番の違いは、サイズ感です。
新型(S50)は、だいぶコンパクトになりました。
こうして並べて比べてみると、旧型(S10)は野暮ったい無骨なデザインであった事が分かります。
幅は明らかに小さくなっていますが、奥行きは変わりません。
本体上部に傾斜がついていて、モノを置く事ができません。
下の画像は、本体を真横から見たところ。
放熱等の安全面の関係から、わざとものを置けなくしているような気もします。
続いて、本体背面に集約された、差し込みターミナル。
ヘッドホンと、音声入力と、マイクの差し込み口が、本体の後ろ側にあります。
デザイン性との兼ね合いから本体背面に差し込み口を配置したのだと思いますが、ヘッドホンを多用する人にとってはちょっと厳しい位置かも知れません。
そして、CDのフタ。
上の写真で分かるでしょうか?
持ち手のハンドルを持ち上げると、写真のようにCDフタの隙間がスカスカで、中で回っているCDが見えるのです(笑)
ホコリが入らないか、ちょっと心配です。
ちなみに、アンテナは3段階に伸び縮みします。
実は、一番心配していたのが、音質でした。
すかすかの安っぽい惨めな音だったらどうしようと懸念していたわけですが、実際には、音質は悪くありません。
筐体全体が意外としっかり作られており、スピーカーのエンクロージャとして機能している感じで、低音もそこそこ出ます。
これまで使ってきたモデル(CFD-S10)にはCCCRと呼ばれる低音増強の仕掛けが施されていたのですが、それと遜色ないレベルであり、ちょっと驚きました。
高音と低音が若干増強されている感じで、キラキラ感のあるこじゃれた音質です。
BGM用途にはバッチリじゃないかと。
この価格帯のシンプルCDラジカセとしては、今の時点では本機がベストチョイスなのではないかと個人的に思います。
CFD-S50の後継モデル CFD-S70 2016年10月発売 3個のワンタッチラジオ選曲ボタンに加え 新たにFM20局とAM10局のプリセットが可能に MegaBass(低音増強)ボタンと、おやすみタイマーも備えた |
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白 | ピンク | 黒 |