今から1年前、紙パック式のキャニスター掃除機(=ホース付きの掃除機)をあれこれ比較し、結局、三菱のモデルを買いました。
このページは、そのときの比較検討の記録と、三菱掃除機Be-Kを1年間使ってみてのレビューです。
どうぞ参考にしてください。
私が欲しかったのは、ベーシックな紙パック掃除機。
高機能な製品は必要としていませんし、モーター内蔵のヘッドも不要でした。
そこで比較・検討したのが、以下の3モデルです。
※3モデル全て2018年3月時点の現行モデルです。
パナソニック MC-PKL19A-W |
日立 CV-VP5-W |
三菱 TC-FXH5J |
2.9kg | 3.3kg | 2.4kg |
中国製 | タイ製 | 日本製 |
ネットの画像で見る限りではパナソニックのデザインが一番だと感じ、心の中ではほぼパナに決めていました。
それでも一応、「現物を見てから決めよう」と考え、家電量販店でパナを手にとってみたのですが、これが意外とズッシリ重い(2.9kg)のです。
また、日立については、上から見た時のデザインが気に入りませんでした(横幅が広く、どっしり感がありすぎ)。
実際の重量も3.3kgと、かなりのもの。
タイ製というのもやや気になりました。
そんななかで、三菱は日本製(店員さんによると埼玉県産)であり、重さも2.4kgと、他メーカーのモデルよりかなり軽いのです。
さらに、ホースのグリップ部分にブラシが付いているのは三菱だけでした(詳しくは後述)。
日々の掃除を考えると、掃除機本体の軽さとブラシは大きな要素ですので、デザインはやや気に入りませんでしたが、三菱に決めました。
なお、三菱のスタンダードな掃除機にはBe-K(ビケイ)という愛称がついています。
梱包の段ボール箱は意外とコンパクトでした(51cm×29cm×30cm)。
※画像は全てクリックで拡大。
【画像1】本体はこんな感じ。
紙パックのフタ部分は水色で、他の部分はモノトーン調です。
比較検討したパナや日立と比べると、横幅がかなりスリムです(21cm)。
【画像2】本体を裏返したところ。
車輪がやけに細いのがお分かり頂けるでしょうか?
店頭では頼りない車輪だと感じましたが、店員さんの説明では、「車輪は細い方が小回り性能が良く、転倒もしづらい」との事でした。
【画像3】コードはお尻の部分から生えています。
やや平べったいコードで、長さは4.9メートルもあります。
灰色のボタンがコード巻込みボタン。
巻き取りはスムーズそのものです。
【画像4】電源コードの引き出し口の下に見えている隙間が排気口です(コード引き出し口と車輪の隙間からも排気します)。
【画像5】171センチ男性(私)が掃除機を持ったところ。
【画像6】シンプルな操作スイッチ。
強度は【強】【中】【弱】の3段階。
【画像7】ホースとパイプとヘッド部分、写真に写っているものを全て合わせて1.2kgと、かなり軽いです。
本体が2.4キロなので、あわせても3.6キロ。
左手で掃除機本体を持って、右手でパイプを握って掃除するという掃除スタイルがラクラク可能です。
【画像8】パイプ部分は48cm〜69cmの間で長さの調節が可能(6段階)。
【画像9】「伸縮レバー」を親指で引きながらパイプの長さを調整するのですが、ヘッド部分を軽く足で押さえておけば、ヘッドを持ち上げずに片手で長さ調整が可能です。
【画像10】伸縮レバーを操作する際に、親指以外の指が必ずブラシに触れてしまいます。
【画像11】ヘッド前部には開口部が4カ所あり、壁際のゴミを吸い取ります。
【画像12】ヘッドの角にも開口部が設けられており、スミのホコリを吸い取る事ができます。
【画像13】本機のヘッドにモーターは内蔵されていませんが、代わりに吸引の気流でブラシを回す「タービンブラシ」が搭載されています。
電源を入れても、ヘッドが床に付いていない状態だと回転しません。
【画像14】床に当てている事を模して透明な下敷きを当てたところ。
気流が発生し、グルングルン激しく回転します。
ヘッドの可動範囲を説明する為にGIFアニメを作ってみました。
横方向はこんな感じ。
縦方向はこんな感じ。
なお、ヘッド部は水洗いが可能です。
【画像15】ヘッドのサイズは縦方向が57mm(凸部分を含めると104mm)、横方向が242mm。
【画像16】ソファーの下などを掃除する際に気になるのがヘッド部の高さですが、74mmです。
【画像17】パイプを使わず、グリップ部分に直接ヘッドを取り付けたところ。
作業台の上などを掃除する際にはこのスタイルが便利です。
【画像18】ホースのグリップ部分の先端に、「すみずみブラシ」と呼ばれるブラシが格納されています。
ブラシの材質は「馬毛」。
革靴を磨くブラシと同じ、傷を付けにくい素材です。
【画像19】普段はこんな風に格納されています。
【画像20】使うときには指でブラシを起こします。
なお、「すみずみブラシ」は消耗品であり、部品扱いで取り寄せる事ができます(部品番号:M11 E01 490B)。
【画像21】「サッシノズル」と呼ばれるアタッチメントが付属しています。
【画像22】使わないときはパイプに取り付ける事ができ、なくす心配がありません。
【画像23】使うときはこんな感じ。
【画像24】取説では収納の方法がイラスト付で記載されています。
【画像25】ホースの突起部を、掃除機本体の裏面にある穴に差し込む仕掛け。
【画像26】収納時の高さは96センチほど。
押し入れの下段に格納する事は不可能です。
【画像27】ホース部分が斜めになった状態となるため、50センチくらいの奥行きが必要となります。
収納にかなりのスペース(高さ96cm×横幅21cm×奥行き50cm)を必要とするのが、この掃除機の残念なところ。
【画像28】収納の状態(ホースを本体に合体させた状態)で持ち運ぶ事はできません(取説で禁止されています)。
無理矢理持ち上げると、こんなに斜めになってしまいます。
この状態で歩いたら壁にぶつけてしまいそう。
持ち歩く時は、左手に本体、右でホース側、というスタイルで。
【画像29】私は壁にも掃除機をかけるのですが、このとき、左手で本体を持ち、右手でホース側を握って壁を掃除するというスタイルになります。
つまり、ホースやヘッド部分の重さを全て右手で担うわけですが、本機はヘッド部分が軽いためにラクラク壁掃除を進める事ができます。
これがモーター内蔵のパワーブラシヘッドの場合ですと200〜300グラム重くなりますので、壁への掃除機がけは難しくなると思われます。
というわけで、私のように壁にも掃除機をかける方は、パワーブラシ無しの本機を選ぶか、別売りアタッチメントTI-33A(アマゾン)の使用をお勧めします。
先述した通り、本機のヘッド部分は吸い込む空気の流れでブラシが回転する仕組みなのですが、紙パックにゴミが溜まってくると吸引力が弱まり、ブラシの回転が弱くなります。
私は「ブラシの回転が弱まってきたら、それは紙パック交換時期を知らせるサインだな」と前向きに捕らえています(笑)
総じて、気に入っています。
圧倒的に軽量であること、そして日本製である事の信頼感、細身なデザイン、文句なしです。
大切に使っています。
紙パックタイプの三菱Be-Kは、2018年3月時点で以下の5モデルがラインナップされています。
当ページでレビューしたのは最もベーシックな一番右のモデルです。
三菱 Be-K(ビケイ) 紙パック式 |
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TC-GXH10P | TC-GXH8P | TC-GXH7P | TC-FXH8P | TC-FXH5J |
本体2.1kg ホースなど1.4kg |
本体2.1kg ホースなど1.3kg |
本体2.4kg ホースなど1.4kg |
本体2.4kg ホースなど1.2kg |
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自走式 パワーブラシ |
軽量 パワーブラシ |
自走式 パワーブラシ |
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2WAY ロングノズル |
サッシノズル | 2WAY ロングノズル |
サッシノズル | |
ブラシは手元部と 伸縮パイプ先端の 2つ |
ブラシは手元部に 1つ |
主な違いは上表のとおりですが、上位モデルにはスマートストップと呼ばれる自動停止機能や、ブラシ部分の毛がらみ除去機能なども備わっています。
詳細は三菱公式サイトの比較表をご参照ください。
【画像30】掃除機本体の水色の部分が、紙パック格納部のフタです。
【画像31】フタを開けて中に見える黒いものが紙パック。
脱臭(消臭)の為に備長炭が配合されている高級な紙パック(MP-9)が一枚付属しています。
交換用紙パック4グレードの違いは以下の通り。
MP-9 | MP-7 | MP-3 | MP-2 |
抗菌 | - | ||
脱臭 備長炭配合 |
脱臭 | - | |
アレルパンチ ダニや花粉などのアレル物質を 天然ポリフェノールで抑制 |
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